公開: 2019年9月1日
更新: 2019年9月xx日
明治憲法では、日本の国会は、貴族院と、選挙で選ばれた国民の代表による衆議院の、二院制を採用していました。近衛文麿は、平安時代から藤原氏の血を引く貴族の近衛家に生まれ、貴族院議員となって活躍し、貴族院議長を務めた人です。当時、衆議院を中心とした政党政治は行き詰まっていました。そのような背景から、日本の天皇制を支える政治家として国民からの期待を集め、1937年6月に、内閣総理大臣に指名され、第1次近衛内閣を組織しました。その後、第2次、第3次近衛内閣を組織し、第2次世界大戦へ日本が参戦する直前の1941年10月まで、計3回、首相に任命されました。